今もあたしの身体に深く染み付いている先輩の指先。
卒業式の日に初めて先輩があたしに深く触れてきた。
それはあたしの知らないところを、先輩が犯してきた。
誰もあたしの痴態など知らない。夜中にこっそりと一人で行われる小さな儀式など。
誰にも言える筈がない。こんな淫らになっていくあたしの事など。昼間とはまた違った自分がそこにいるなんて。
口が裂けても言えない。多分、それが親しい友達であっても。もしもこんなあたしを知ってしまえば軽蔑されてしまうのが正直怖い。
だけど止められなかった、それだけは。離れ離れとなっている今ではそれだけしか繋がりがないのだから。あたしに触れた先輩の指先を重ねて――。
それが以前の自分だったら絶対にしなかった事だと思う。多少知識としてはあってもはっきり言ってそんなやらしいこと。違わない?自分の身体に触れて慰める行為自体が何だかえっちだし。それが以前なら躊躇いすら抱いていた。
だけど、今は違う。そこに特別な意味がなければあたしは一生しないだろう。あたしが触れるのはそんな意味じゃない。
忘れたくなかった、先輩の事が。あの時に初めてあたしに触れた先輩が。卒業式の日に先輩の教室で行われたこと。決して無駄にはしたくない。
この日もきっと始まる、あの時が。あたしは先輩の指を忘れないよう、自分の指を代わりにして自分自身の身体に触れていく。
「んんっ、はぁ…っんっぁっ」
そこはもうすっかりぐちょぐちょ。自身の身体の中心を刺激した事によってじゅんと甘く疼いていくのを感じ取り、そこは熱を帯びたように熱くなる。指先でそこを掻き回すとくちゅくちゅとえっちな音がしてあたしに羞恥を煽らせる。
それでも止められずにあたしは続ける。あたしの指が幻となった先輩の指と重なって動いていく。すると自分の指先にまで蜜が滴ってきてそこには自分の体温とはまた違った生温かい感触があった。
「あぁっ…んぁっ、んっ……ああっ…ん……っ」
途切れ途切れに小さく聞こえる喘ぎ声。絶対この声を第三者に聞かせたらいけない。
あたしは毎日お風呂に入ってバスタオル一枚のまま自分の部屋に来ると何も着替えずにベッドに横たわったまま始める。
その時、閉められたカーテンの奥から窓が少し開いていて、外から微かに入ってくる涼しい夜風に当たりながらバスタオル一枚の姿でいると時間が経つに連れて段々身体が冷たくなっていったのだが、それと反比例するように内部から徐々にあたしの身体が火照ってくる。窓が開いている事に気が付けば当然それをまずどうにかしなくちゃって最初はそのように考えていても一度自分の身体に触れてしまうとそれを中断する事ですら段々惜しく考えるようになっていつしかそんな事も考えていられなくなるとそのような余裕すらその時は既になくなっている。頭の中にはもうやらしい発想でいっぱいだった。
もしも、こんなところを見てしまったら両親は一体どんな反応をするだろうか。まさか自分の娘がこんな痴態に浸っているなんて。このような場合はいつも内側から鍵を掛けているから万が一誰かが突然入ってくる事はないだろうが、もしも見られた時を考えると。
「はぁぁっ、んぁああっ……」
今はもう夜だ。あたしは自分の声を抑えられる自信がないから枕に顔を押し付けてこの声が外に漏れないよう、細心の注意を払いながらあたしは行為に没頭する。それでも指の動きは絶対止まらない。それが逆に加速を増す。
いやらしくもお尻を高々と突き上げて花びらの奥に触れる。ちゅっと指をすんなりと受け入れて身体に馴染んだそこ。愛液を指に滑らせて何度も律動を繰り返す。あたしは奥に指を進めて擦り付けては刺激する。
最初は何処か控え目に動かしていた指の動きが段々大胆になっていくあたし。腰が揺れてゆっくりと動けば蜜壷にある熱く潤った滑りに乗ってずぶずぶと秘部が指を咥えて呑み込んでいく。
「ああっ、あっんっ、ぁっ、あんっ、あっ」
指が掻き出される度に襞が捲れ上がってまるで電気のような甘い痺れが起きてくると腿がひくひくと小さく震える。下の中心を支える両膝に意識して力を入れていなければ自ら引き出す快感に起き上がっている下半身がそのままベッドの上に倒れてしまいそう。
あたしは外にも溢れ出して内腿まで伝ってくる蜜を指に塗り付けて浅く裂け目をなぞりながらあの部分を手探りで辿っていくと硬く尖った花芽に触れればびくんと身体が小さく浮いて一瞬頭が真っ白になりそうだった。
「はぁぁぁっ」
強くしてしまったら直ぐ遠い世界へとダイブしてしまうからあたしは中心から避けるように円を描きながら指でなぞっていく。自分で触れてみて初めて解った事なんだけど、どうやらあたしは一番ここが弱いみたい。このちっちゃな豆粒みたいなものが。
その瞬間ってやっぱりもどかしくも感じる。周辺だけ触れてもメインを態と避けて焦らして触れずにいるから。でも最後は一気に止めをさす。ぐちゅぐちゅだったところが更にぐちゅぐちゅになってあたしのいた周辺がお漏らしみたいに濡らしてしまう。
「せんっ、ぱい…」
あたしはふと遠い所に行ってしまった人の事を思い浮かべる。この身体に初めて触れてくれた先輩を。あたしの指なんか目じゃないってぐらいに太くて男らしい綺麗な指。
その指をあたしはずっと求めている、あの時に一度だけ触れてくれたその指を。
ここを許されるのは先輩だけ。それ以外の人がここに触れるのは絶対許されない。
またあたしに触れて欲しい。そう思ってあたしは静かに自ら終止符を打つ。
でも、それは一生続けていく事じゃない。いつかは終わりを迎える時期が来る。
いつかここに戻ってきて今も変わらぬ想いを抱き続けてくれれば何も必要などないから。
先輩の指先がいつもそこにあるから。
end/
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前々にも予告していたインターミッションです。昨日の内からひっそりとリンクを貼って「coming soon...」という文字も外してましたから中には今日更新されるだろうと気付いていた方はいるかと思います(多分)。
しかし、最初となる作品がこれです(汗)。自分で自分の身体を慰めるというあれです。
先輩に触れ合えない寂しさから触れているのですが、少々えっちぃですね。全然そういうキャラじゃないのに。
これを読んで引かないで下さいね。だから事前にそう書いたの。一度書いてしまうとインターミッションではもう書く事もないかと思いますが、本編ではどうなんでしょうかね?
でもね、あたしはこういうのって実は封印していたネタでもあるんです。かなり前からもう二度とこういうのは書かんぞ!なんて思っていたのに書いてしまいました(大汗)。
その原因となるものが当然あるんですけど、その時に書いた作品は手違いで削除して今はもうなくなってしまいましたが、今はまだそれほどブームにはなっていなかったメイドさんの話で(その頃からもう既に書いていた奴)、出張かなんかで戻らなくて寂しいメイドはご主人様のベッドで自分の身体を慰めるという話を書いていました。
そういうのは今まで一度も書いた事がなくて初めてなのにたった数時間で書き上げてしまったという自分に引いてしまって封印となった訳なのです。
プロローグでも少し触れてますし、今回にていよいよ封印解除?
何か男女の絡みよりもこっちの方がはずい気がします。だって自分のよ。全然そういうのも書いた事がないので。多分、書き慣れればどうって事もなくなるかと思いますが(おい)。
次回のインターミッションは来月に出来ればいいですね。一応予定としては月一の更新となっていますし、余程忙しくなければ出来るかと。あと、それ用のネタがあればですね。
- 2007/06/13(水) 23:49:21|
- slave|
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