naked blue

ちょっぴりえっちな恋愛小説のあるブログです。小説のみですが、仄かに一部R18となる大人な描写が散りばめられてます。


ANGEL HEART liner notes

やっとこさ終了しました。そんな大して長くはないというのにここまで長引いたのは全て自分が原因です。結構間が空いているというか何というか。他の作品とは違って不真面目更新ですね。

でもね、これ、実は大分前に書いていた作品なんだけど、その時って大体加筆修正を加えたりするのにこれは何故かなかった。とはいっても最初の部分はやっていたんだけどね。途中からしなくなったのは忙しかったから疎かになっていたの。無責任水谷ゆかです(汗)。

当時はまだ何処かにファンタジー要素のある作品ばかりを書いていましたね。今では余り書こうとはしないものなんだけど。
それはそれで様々な設定を考えるので楽しいといえば楽しいのですが、現代の方がその分考えなくてもいいので一度癖になってしまうとなかなか(笑)。

これは特に年齢制限とかはなかったけど、またいつかやりたいです。えちはなかったらなかったでえらい楽だったりするので(←こら)。
その分苦労がないので(笑)。それでも書いたりするのは好きだからね。何も好きじゃなかったら書こうとはしないでしょ。苦手な事を。

ここまで読んで頂きありがとうございました。まだ連載作品は幾つか続いていますが、そちらも宜しくお願いしますね。

只今ランキングに参加中!
詳しくは左にあるブログランキングのサイトのバナーや下にあるバナーの方ももしよろしかったらぽちっとお願いします。
その分、やる気が全然違うので、目茶苦茶励みになります。

FC2ブログランキングのランキングです。↓
FC2ブログランキング

  1. 2007/08/13(月) 21:45:51|
  2. ANGEL HEART|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ANGEL HEART 18

 ライラが上の者によって『天界』に強制連行されてから数日は経った。あれから香奈と関谷は仲直りし、前以上のラブラブさに磨きが掛かっている。その裏で高野が二人のキューピット役になっていたとは殆どの人が知らない。
 ここんとこずっと高野は学校や家でぼんやりと過ごす日が多い。失恋の傷はまだ完全に癒えた訳ではないが、それよりも何だか心細かった。胸にぽっかりと穴が開いている。高野の中でライラの存在が大きくなっていた。皮肉にもいなくなってからその事に気付いた。恋愛感情とは少し違うが、掛け替えのない大切な人だ。前の生活に戻ると凄く寂しかった。
「ライラさん……」
 高野は中庭のベンチに座って独り言のようにぽつりと最近まで一緒にいた天使の名を呟く。ライラは『天界』に帰ってもう二度と会う事すら出来ない。もし上が会える機会を与えてくれるのならば今度は色んな話をしてみたかった。相手の事を殆ど知らないのでプライベートの話でもしながらライラの事を知りたかった。
「また会いたいな……」
『また会いましたよ』
 すると何処かで聞き覚えのある女の子の声が上からしたので高野は一瞬動作が止まった。
「まっ、まさか…その声は……」
 高野が恐る恐る顔を上げるとそこにいたのは何と『天界』に連れ戻されたライラだ。
『お久し振りです! 良介さん!』
 ライラはにっこりと微笑みながら言って地に足を付いた。
「どうしてライラさんがここに……!?」
 目の前にはもう二度と会えないと思っていたライラがいるので高野は正直驚きを隠せない。
『「審議会」での処分が下されたばかりなんです。良介さんの恋を成就させるまで「天界」に戻ってはいけないことになったんですよ。 プロのキューピットになれるまでの間、良介さんの御世話をさせて頂きます。 良介さん、改めて宜しくお願いします!』


 一方、『天界』では二人の様子を遠くから見守っている男がいた。
「これがラストチャンスだからな」
 問題児にはいつも冷や冷やされていたが、『審議会』で資格剥奪は免れたのでサイファは一安心した。
 これからも遠くで二人を静かに見守り続けていた。

liner notes

只今ランキングに参加中!
詳しくは左にあるブログランキングのサイトのバナーや下にあるバナーの方ももしよろしかったらぽちっとお願いします。
その分、やる気が全然違うので、目茶苦茶励みになります。

FC2ブログランキングのランキングです。↓
FC2ブログランキング

  1. 2007/08/13(月) 00:00:25|
  2. ANGEL HEART|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ANGEL HEART 17

 すると上の方から重々しい第三者の声で聞こえたので二人は反射的に顔を上げた。
『お前にはキューピットの才能がないみたいだな』
 髪の毛を後ろに縛って冷たい目をした綺麗な男が二人を見下ろしていた。
『せっ、せっ、先生〜〜〜! どうしてここに〜〜〜!?』
 止まらなかった涙がサイファの出現で一瞬にして止まり、ライラは動揺を隠し切れない。試験中に教師がやって来る事自体珍しいのだ。
『お前が試験を始めた時から上でずっと見ていた。何かしでかすんじゃないかと思ったら案の定だ。今回もまた落ちやがって。人の期待を何度裏切れば気が済むんだ!?』
 サイファが場所も考えずに本気で怒っているのでライラは肩身が狭い。しゅんと小さくなって落ち込んでいる。
『済みません…。先生には本当に申し訳ありません…』
『謝れば済む問題じゃないだろう。 お前が何度も落ちているから「天界」で「審議会」が開かれる事になった。全く最悪な展開だよ』
 そう言ってサイファは重い溜め息を吐く。
『「審議会」!?そんな!』
 ライラは驚愕する。『審議会』とは『天界』の偉い者達がここで起きた問題などを会議して時には処分が下されたりするのだ。天使が『審議会』に掛けられる事はそんなに珍しくなく、大抵は事件などが多いのだが、何の事件も起こしてないライラが掛けられるのは本当に珍しいケースだった。
『お前を「天界」に強制連行させる為に私がここに来た。今直ぐ「天界」に帰ってもらおう』
 サイファが何やら呪文を唱えるとライラが一瞬で消えてしまった。
『良介さ〜〜〜〜〜ん!』
 ライラが『人間界』からいなくなり、どうしても納得のできない高野はサイファに問い詰めた。
「どうして『天界』に強制連行されなければいけないんですか!?彼女は頑張っていたじゃないですか!」
『確かにな。あいつは誰よりも一番よく頑張っている。 じゃあ訊くが、その頑張りを無駄にした奴は誰だ?』
「そっ、それは……」
 サイファに言い返されて高野は何も言えなかった。原因は自分にある事は十分に解っている。自分の恋を成就させればライラが『審議会』に掛けられる事はなかった。最後までライラに何もする事が出来ないそんな自分が少し悔しかった。
『あいつの処分はどうなるのか私にも判らない。どうにかさせてやりたい気持ちもあるが、こればかりは地位の低い私一人ではどうにかなる問題じゃないしな。下手すれば資格を剥奪される可能性もある。私は少なくとも軽い処分である事を望むよ』
 上からの任務を果たしたサイファはこれ以上『人間界』に留まる理由がないので高野の前から姿を消した。
「ライラさん……」
 教室に一人残された高野は『審議会』に掛けられたライラの事がとにかく心配だった。サイファと同じ気持ちで一杯だった。

to be continued...

只今ランキングに参加中!
詳しくは左にあるブログランキングのサイトのバナーや下にあるバナーの方ももしよろしかったらぽちっとお願いします。
その分、やる気が全然違うので、目茶苦茶励みになります。

FC2ブログランキングのランキングです。↓
FC2ブログランキング

  1. 2007/08/02(木) 23:54:53|
  2. ANGEL HEART|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ANGEL HEART 16

「彼女もいない高野君にはこの気持ち解らないわよ!あたしがどれだけ傷付いているのか…!」
 高野は一瞬針が刺さったように胸が痛かった。香奈の気持ちなど高野には解らない。直接好きな人から言われると結構辛いものがあった。
「でも小森さんが傷付いているのなら関谷さんも十分傷付いていると思う。小森さんにあらぬ疑いを掛けられてしまったから…。 関谷さんは無実で浮気などしてないのに…」
「悟は浮気したわ!友達が見たって言うのにどうしてそんな事が断言できるの!?もしかしたら高野君もその場にいたの!?」
 断固して自分の考えを押し通し、尚高野に問い詰める香奈に痺れを切らした高野はついに怒った。
「小森さん何も解ってない!どうして関谷さんより友達の方を信用するの!?関谷さんは自分を信じてもらいたかったのに友達の方を信じた小森さんに凄くショックを受けていたんだよ!」
 普段は感情を表して滅多に怒らない高野が怒鳴ってきたので香奈は一瞬怯んだが、負けじと言い返してくる。
「じゃああの人は誰!?悟と一緒にいた女の子は!」
「関谷さんの妹さんだよ。子供に恵まれなかった夫婦の養女として出された娘なんだ。半年に一度会っているらしくてその日も急に妹さんが遊びに来る事になったから小森さんとのデートをキャンセルして妹さんと一緒にいるところをたまたま友達に目撃されたって訳。 友達の勘違いだけで本当は浮気なんかしてないんだよ。それは小森さんが一番よく解っているじゃないか」
 高野が喧嘩となった原因を全て話した。妹は五つ年下の十三歳で、五歳で離れ離れになっても兄思いの優しい妹だ。常に兄の幸せを願っている。
 香奈は本当に知らなかったらしく、ショックを隠し切れないようだ。関谷の気持ちを考えずに一方的に責め続けた自分に後悔を感じ始めている。
「あたし、そんなの知らない…。悟に妹さんがいただなんてそんな事一言も…。あたしですら知らないのにどうして高野君が知っているの?」
「本当は黙っていようと思ったけど、全部関谷さんに訊いた事なんだ。このままだといけないと思ったから喧嘩した二人を仲直りさせたいが為につい出しゃばった行動に出てしまって…」
 高野が香奈ですら知らない関谷のもう一つの顔を知っていたのは昼間、高野が関谷を呼び出して全てを聞き出していたからだ。最初はなかなか喋ろうとはしなかった関谷にある告白をし、説得させた。香奈にですら言ってないのにまさか関谷に言うとは思ってもみなかった。
「あたしには解らないわ。どうしてあたし達の為に親身になってくれるの?貴方には何の利益にもならない事なのに…」
「それは僕が貴方の事が好きだからだ。小森さんが好きで好きで溜まらなかったから…」
 今まであれ程言えなかった告白が自然と言えた。
 香奈は顔を真っ赤にして驚いている。
「たっ、高野君!?」
「それが片想いで終わると解っていても小森さんには幸せになってもらいたくて…」
 嘘偽りもない正直な気持ちを香奈に打付けた。
「でっ、でも…あたし…」
 香奈は口籠もってしまう。それが一体何なのか高野には十分解っていた。
「これ以上何も言わなくていいよ。僕の気持ちを聞いてくれただけで十分だから…」
 本当は凄く辛い立場なのに香奈を安心させようと高野は平常心を装い、無理に笑顔を作った。絶対彼女の前で泣き顔を見せてはならなかった。
「早く行った方がいいよ。生徒玄関に関谷さんを待たせてあるから」
 これもまた高野の計らいだ。顔を合わせづらい二人を考慮して高野が二人の時間を提供した。
「御免ね…。高野君…」
 香奈は涙を流しながら言って、急いで教室を出て行った。
 教室には高野が一人、誰もいなくなると高野は腰が抜けたように床に座り込む。
『良介さん……』
 ライラは高野に掛けてやる言葉が見付からなかった。
「御免、ライラさん。協力できなくて…」
 高野は謝った。顔を俯いて前髪が隠れているからその表情は読み取れないが、高野は声も出さずに泣いていた。
『良介さんが謝る必要はありません。あたしがもっとしっかりしていれば良介さんの恋が成就し、悲しませないで済んだのに…』
 高野の失恋に責任を感じてしまったライラも泣き出してしまった。まるで自分の事のように泣き続ける。
『やっぱり今回の試験も失敗に終わったか……』

to be continued...

只今ランキングに参加中!
詳しくは左にあるブログランキングのサイトのバナーや下にあるバナーの方ももしよろしかったらぽちっとお願いします。
その分、やる気が全然違うので、目茶苦茶励みになります。

FC2ブログランキングのランキングです。↓
FC2ブログランキング

  1. 2007/07/18(水) 22:31:47|
  2. ANGEL HEART|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ANGEL HEART 15

 昼休み、高野が廊下を歩いていると中庭で香奈がベンチに座ってぼんやりしているのを見掛けた。何だか落ち込んでいるようにも見える。きっと頭の中は喧嘩別れした関谷の事で一杯なのだろう。それしか考えられない。一瞬胸がチクッと痛んだが、足は自然と香奈に向いていた。
「小森さん、今日はなんか元気ないね」
 高野が声を掛けると香奈は顔を上げて寂しそうに微笑んだ。
「ああ、高野君。そんな事ないわよ。あたしはいつも通り元気よ」
「そうかな?無理しているようにしか見えないけど」
 高野は一瞬の隙も見逃さず、香奈の心理状態を見抜き、隣には誰もいなかったので躊躇いもなく香奈の隣に座った。
「やっぱりそう見える?」
「見えるよ。他人の目には誤魔化せても僕の目には誤魔化せないって」
「そうかぁ〜。高野君には見破られたか〜」
 そう言って香奈は素直に白状し、そして溜め息を吐いた。
「本当はね、凄く辛いの。昨日までのあたしを演じている事が。昨日悟と喧嘩してから何一つ話してないし、携帯での電話やメールの遣り取りすらないの。学校で擦れ違ったって話し掛けてもくれない。昨日の事を謝りたいって思ってもいざとなると何も言えなくなる。そんな自分が凄く情けない…。あたし達ってもう終わりなのかな?一度関係が拗れてしまうとそう簡単には修復できないし…」
 本音を漏らした香奈はそこに高野がいるのにも拘わらず、顔を両手で覆ってその場で泣き出してしまった。
「小森さん……」
 高野は香奈に掛けてやる言葉が見付からなかった。本心を聞いて胸が痛い。彼女の頭の中は本当に関谷の事で一杯だ。そこに自分が入り込む隙などなかった。


 香奈と別れてから高野は早歩きで長い廊下を歩いていた。
『何処に行くんですか?』
 ひょっこりと現れたライラが尋ねても高野は立ち止まらず、急ぐような声でこう答えた。
「関谷さんの所だよ。小森さんが訊けないのなら僕が直接訊く!」
『良介さんの気持ちは解らない訳でもありませんが、これは二人の問題ですし、却って余計な御世話なんじゃあ…』
 ライラは止めようとするが、高野の意志は固く、そう簡単には引き下がらない。
「だってこのままにはしておけないよ!僕のやる事は余計な御世話かも知れないけど、誰か手を差し伸ばさないと二人の関係が駄目になっちゃうよ!」
 高野はこれ以上香奈の悲しむ姿は見たくなかった。苦しんでいる香奈を見ているだけで胸が痛くなってくる。些細な喧嘩から二人の仲が危ぶまれている。自分が間に入ってこの危機を回避させたかった。自分の好きな人に振り向いてもらえなくても彼女が幸せならばそれでも良い。
『何〜か嫌な予感がします』
 高野の行動を見てライラはぽつりと独り言を漏らした。
 高野は只管関谷を捜した。早く会って関谷と話したいが、いざとなるとなかなか見付からない。昼休みの時間は刻々と終わりに近付いている。気持ちだけが先へと進み、高野は段々焦ってくる。この時間に全てを賭けていた。
「関谷さん、いますか!?」
 大声で図書室のドアを開けるとそこにいた生徒は一斉に高野を見る。図書室は私語厳禁なので中には高野を冷ややかな目で見る生徒もいた。
本人からの反応がなく、高野は図書室を出て次なる場所に向かおうとしたら一人の生徒が席を立った。
「関谷は俺だが…。俺に何か用かい?」
 整った顔立ちで何もかも全てがパーフェクトな男、ついに関谷を発見した。
 すると高野は途端に緊張の色が走る。ついにこの時が来た。関谷が目の前にいる。高野は勇気を決して言った。
「関谷さんに訊きたい事があります!小森さんの事で…!」


「小森さん、一寸話したい事があるんだ」
 放課後、帰る支度をしていた香奈に高野が話し掛けた。
「…えっ?あたしに?何か用?」
 目を丸くして訊いてくる香奈に高野は無言で頷く。
「ここじゃあ一寸話せない事なんだ。移動してもいいかな?時間はそんなに取らせないから」
 教室に誰もいなかったらここで話せるのだが、教室にはまだ沢山の生徒が残っていたのでここで気軽に話せるような内容でもなかった。
「解ったわ。行きましょ」
 香奈も承諾した事で二人は早速今では滅多に使われない空き教室に入った。窓がなくジメジメとしていて使われてない教室でも掃除はちゃんとされており、机が綺麗に並べられていた。
「高野君、あたしに用って何?」
 教室に入っても何も話さないから香奈が怪訝そうにしていると高野がついに話を切り出した。
「関谷さんの事だよ。小森さんは関谷さんと喧嘩中だったよね?」
「そうよ!悟があたしに内緒で浮気したのよ!これを許せるとでも思う!?」
 さっきまで大人しかった香奈が我を忘れたように豹変し、ヒステリックになって取り乱した。
「でもまぁそれは友達に証言でしょ?それだけでは何とも言えないよ」
 このままだと話も進まないので高野は何とか香奈を落ち着かせようとするが、火に油を注いで益々逆効果だった。

to be continued...

只今ランキングに参加中!
詳しくは左にあるブログランキングのサイトのバナーや下にあるバナーの方ももしよろしかったらぽちっとお願いします。
その分、やる気が全然違うので、目茶苦茶励みになります。

FC2ブログランキングのランキングです。↓
FC2ブログランキング

  1. 2007/07/04(水) 22:12:36|
  2. ANGEL HEART|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

| ホーム | 次のページ